ボーイスカウト犬上第一団について

 

ボーイスカウトは、健やかな子どもを育成する世界運動です。1907年イギリスのロバート・ベーデン・パウエル卿が主催した小さなキャンプからスタートしました。野外教育を通じて子どもたちの自立性、協調性、リーダーシップを育むこの運動は、世界的な共感を呼び、各国に支部ができました。日本も1922年にボーイスカウト国際事務局に加盟しています。20158月には世界中のボーイスカウトが集う世界ジャンボリーが、山口県で開催されました。また当初は男子だけの活動でしたが、1995年からは女子もスカウトとして活動しています。

  スカウトは小学12年のビーバースカウト、小学3年から5年のカブスカウト、小学6年から中学2年のボーイスカウト、中学3年からのベンチャースカウト、18歳から25歳のローバースカウトで構成されています。指導者はさまざまな職業を持った一般の成人の人々で、スカウト運動に共鳴してボランティアとして活動を続けています。一定のカリキュラムの教育コースを経た上で、子どもたちの活動の指導を行います。自身がスカウト出身の指導者もいますし、自分の子どもがスカウト活動をはじめたのがきっかけで指導者になる人もいます。

 ボーイスカウト犬上第一団は1970年(昭和45年)に設立されました。自然と歴史に恵まれた多賀町は、子どもたちが活動するのに適しています。日本のボーイスカウト各団の支持母体としては、地域社会と神社、寺院、教会をはじめとする各種宗教法人があります。犬上第一団は設立にあたって多賀大社の多大な貢献のもと、神社関係スカウト団として発足しました。神職や巫女さんが指導者として貢献いただいただけでなく、活動の場や財政的援助をいただきました。多賀町および近隣の子供たちは多賀大社を通じて、多賀の土地に親しみ、また神道と日本の心に触れてきました。犬上第一団で活動し、人間愛と奉仕の心を学んだ子供たちは、多賀町内外の社会のいろいろな分野で活躍しています。また指導者として隊に残る人や、自分の子どもをボーイスカウトに入隊させる人もいます。

 ボーイスカウトの活動は、この運動に共鳴する人々で構成される育成会によってささえられています。育成会のメンバーはスカウトの保護者、指導者、スカウト活動に協賛いただく地域の個人、団体です。2017年(平成29年)3月をもって多賀大社が育成会の主要メンバーから退かれることになりました。長年の貢献に感謝の意を表したいと思います。

  2017年(平成29年)4月から犬上第一団は神社関係スカウト団ではなく、地域団として活動を継続することになりました。社会人リーダーは残留し、またあらたな指導者も増えつつあります。多賀町のご厚意により、活動の拠点としてBG体育館前の林業会館を使わせていただけることになりました。多賀町はボーイスカウト以外に少年野球やスポーツ活動が活発で、子育ての町と言えます。ボーイスカウト犬上第一団は、多賀町および近隣の子供たちを対象としたスカウト活動を、引き続き継続していきます。